バンコクの都市鉄道
2012年3月訪問

2012年3月にはじめてタイを訪れバンコクに1泊しました。旧友のお蔭で空港連絡列車，BTS（高架鉄道），それにタイ国鉄の列車を垣間見ることができました。

スワンナブーム国際空港とバンコク中心部を結ぶ高速道路から，空港連絡鉄道の列車を望みます。この空港連絡鉄道はエアポート・レール・リンクと呼ばれ，2010年8月に正式開業しました。空港駅～バヤタイ駅まで路線距離は26.8km，交流25000Vによる架線集電です。全線高架路線で，空港付近を除く全区間ですぐ下をタイ国鉄東本線が走っています。写真の列車は白地に青帯の3両編成で，車両側面にCITY　LINEと書いてありますね。これは各駅停車です。この他に，白地に赤帯の急行列車（EXPRESS）もあるそうです。ただし急行列車は2014年から運転休止中とか。どちらもドイツ・シーメンス社製のデジロUKで，車内は，各停ではロングシート，急行では１＋２のクロスシートだそうです。

バンコク市内には，高架鉄道（BTS＝バンコク・スカイトレイン，空港連絡鉄道とは別）と地下鉄があり，どちらも市民の足として活躍しています。空港連絡鉄道（エアポート・レール・リンク）はその終点バヤタイでBTS スクムウィット線と接続しています。その路線上，ナナ駅近くの雑踏で，頭上をBTSが横切りました。

夕食に出かけます。鉄な私にご配慮いただき、電車で移動♪　予想外で超ウレシイですね。多くの駅にエスカレータが装備されています。ここナナ駅では上りだけエスカレータがありました。

スカイトレインは第三軌条方式です。3両編成が2分半～8分間隔毎に頻繁に運転されています。ただし時刻を決めたダイヤは無いそうで，路面電車みたいです。
Nanaから2つ目のLumphiniまで乗車しました。

市内でちらりと見かけたタイ国鉄のDC。車両の顔つきや窓割り，それに車体裾の絞り方が日本製ぽいです。どうやら本当に日本製でTHN系（東急，日立，日車）というようです。頭上には空港連絡鉄道はエアポート・レール・リンクの高架線が並走しています。撮影時には場所がわかりませんでしたが，左奥の高速道路などから，おそらくマッカサン駅と思われます。

この写真は，3年後の2015年にマッカサン駅で撮影したものです。大規模な開発工事が進行中でした。車両はTHN系のようですが，塗装は，1両目と2～4両目とで窓周りの塗り方が違いますね。簡易な駅で，乗客はホームから即道路を横断しています。手旗信号や，列車の最後尾の貫通ドアを開放して鈴なりの乗客にも目が行きます。タイ国鉄東本線，バンコク発，チャチューンサオ・ジャンクション行き391列車。

※車両や路線の説明には，タイ国鉄友の会のページを参考にさせて頂きました。

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