いやはや驚きました。ED75が定期特急牽引から撤退して12年。2009年3月14日ダイヤ改正で、まさかの同世代EF640番台が特急牽引機に抜擢されるとは！　定期75特急の最後を飾ったのはあけぼの、奇しくもその列車をEF640番台が牽くのです。EF81からEF510への交代劇の進む日本海縦貫線にあって、EF81の所要数を減らすための苦肉の短期間運用に見えます。抜擢されたのは、甲府常駐車の37号と38号。37号は茶釜で知られ、2009年1月に全検出場したばかりです。基本的にこの2両が毎日あけぼのを牽く運用です。このダイヤ改正で東京口のブルートレインが全廃され（最後は富士・はやぶさ）、残るブルートレインはあけぼのの他、北陸と日本海だけになっています。

5月の海外出張前夜、大宮で下りあけぼのを捉えました。期待の茶釜で、してやったりです。この年の3月から突然露光間ズーム撮影に目覚め、この列車も修行対象ですが、機関車の顔しか止っていないので、いまいちですね。この日は列車が2分遅れ、手前ホームに高崎線直通2790Mが迫っています。なおRETRO NATSUKASHIの部屋13に、1972年に撮影した八ヶ岳山麓を行くEF6437牽引の普通列車があります。1971.4.28新製の機関車ですから、まだピカピカですね。