デンバー・ユニオンステーション
-PART I-
真夏の陽射し

真夏の太陽がマイルハイシティに容赦なく照りつける
黒塗りのシグナルは火傷しそうに熱い
ユニオンステーションは旅客ターミナル、貨物列車はこない
踏切の役目は一日にほんの数回だけだ

 
古風で壮大な創りの駅本屋

駅構内のはずれに古い「客車」が2両、ぽつりと置かれていた
このリベット
この手摺り
この列車票
そしてそれらを照らす射光
まると四角と直線が鈍い茶色のハーモニーを奏でる
この車両はなんとダブルルーフの郵便合造車
ルーフだけでなく、どこもかしこもイカつい

もう1両の保存車
これ、何だかご存知ですか?
たまたま入手した鉄道書によると、なんと電気式ガソリンカーらしい
サイドにはUSMAIL RAILWAY POST OFFICEの文字
すぐ隣に郵便集配局があったので、その関係で保存されているのかもしれない
運転台のサイケデリックな塗装が目を惹く

→デンバー・ユニオンステーション
   PART II 保存車両たち
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