カホンの狭い峠道にはバーリントンノーザン・アンド・サンタフェ鉄道（BNSF)とサザンパシフィック鉄道（SP)というアメリカ中西部を代表する鉄道会社のトラック（線路）が寄り添うように走りっている．BNSFのトラックはユニオンパシフィック鉄道（UP）とAmtrak（旅客会社）と共同利用だ．勾配を緩和するために大きく大カーブを描いて迂回する様子は，新疋田−敦賀のスケールをはるかに上回っている．行ったことはないが，大畑の雰囲気に近いように感じた．増田山や三角山から望む狩勝峠ほどの奥行きは必ずしもない．

カホンは，鉄道写真の撮影名所だ．それは，スケールの大きい景観とともに，重量級の貨物列車が多数行き交うという列車回数の多さにもよる．日本と違ってアメリカでは，貨物列車にはダイヤがない．必要なときに必要な数の列車を走らせている．南那も過去に何度か，いい場所だが列車がこないのでは始まらないという苦い経験を繰り返してた．

ここカホンでは，30分待てば列車は確実に来た．多いときには1時間に4本の長大列車が峠を行き来した．長い列車では，1km以上の長さになる．当然，峠道では複数の機関車が力を合せて列車を引っ張り上げる．カホンで見た列車では少なくて重連，もっとも多いものでは4重連＋後補機重連だった．では35枚の画像とフォトストーリーをお楽しみ下さい．画像は800x600ピクセル程度，各82-224kBあります．