庵原川橋梁を行く65号

わたしの郷里には，静岡鉄道清水市内線という路面電車が走っていました．
巴川の河口に近い「港橋（みなとばし）」から，静岡鉄道静岡線への乗り換え駅「新清水」
そして「清水駅前」を経て「西久保（にしくぼ）」までは複線の併用軌道．
その先は単線の専用軌道となり，唯一交換設備のある「峰（みね）」を通って，終点「横砂（よこすな）」に至ります．
実家から「港橋」までは子供の足でも徒歩10分ほど．よくちょい乗りに行きました．
写真の庵原川橋梁は，同線のハイライトです．
65号は，同線の大型車（60形，60−67の8両）で唯一の流線型（一応）で目立っていました．
撮影の翌年，1974.7.7の七夕豪雨でこの橋梁が流失して清水市内線は営業休止となり，
そのまま翌1974年3月をもって廃止されました．

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(1973.08.31，鈴木島(すきじま)−袖師，南那　轟）